ダイエットに関する真実と嘘

Date
2025/03/12
Category
トレーニング百科
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ある人にとっては一生の課題であり、また別の人にとっては気にしたこともない言葉、それが「ダイエット」です。
「今年こそ痩せよう!」と決意しても、いざ始めるとなると簡単ではなく、膨大な情報の中からどの方法が効果的なのか判断するのも簡単なことではありません。そんなとき、つい思い浮かぶのが「ダイエット」にまつわるよくある噂や通説です。しかし、それが本当に正しいのか、考えてみたことはありますか?
そこで今回は、私たちが当たり前のように信じているダイエットの通説を「○×クイズ」形式で、一つずつ検証していきます。果たして、その真実とは?

1. 夜6時以降に食べると太る?

実は何時に食べるかよりも、1日を通して摂取した総カロリーが重要です。基礎代謝量より少ないカロリーを摂取すれば、夜遅くに食べても太りません。しかし、1日の摂取量がオーバーしていれば、朝でも夜でも体重は増えてしまいます。 ただし、夜遅くの暴飲暴食や、消化されないまま寝てしまうと体重増加につながる可能性が大きいです。特に夜は活動量が少なくなるため、なるべく消化しやすい軽めの食事を摂るのがおすすめです。
消費カロリーを簡単に計算してみよう!
基礎代謝量(BMR)の計算方法
男性:体重(kg) × 22
女性:体重(kg) × 20
1日の総消費カロリー (TDEE)の計算方法
ほとんど活動しない (デスクワーク中心) → BMR × 1.2
軽い活動 (軽い運動を週1〜2回) → BMR × 1.375
中程度の活動 (運動を週3〜4回) → BMR × 1.55
高強度の活動(運動を週5回以上) → BMR × 1.725
非常に高強度の活動(1日中肉体労働、アスリートレベルの運動) → BMR × 1.9

2. スイッチオンダイエットをすると脂肪燃焼スイッチが入る?

半分は本当
最近韓国で人気の「スイッチオンダイエット」は、身体の脂肪燃焼スイッチを入れるという考え方に基づいており、炭水化物の摂取を抑え、脂質とタンパク質を増やす方法です。理論的には、炭水化物を減らすことでインスリンの分泌が抑えられ、身体が脂肪をエネルギー源として使うようになり、体脂肪の減少が期待できます。
しかし、脂質を多く摂れば必ずしもダイエット効果が得られるわけではありません。摂取カロリーが多すぎると脂肪も体内に蓄積されますし、極端な炭水化物制限は疲労感や筋肉の減少を引き起こす可能性もあります。
そのため、スイッチオンダイエットも無理に取り入れるのではなく、自分の体質や生活スタイルに合わせて実践することが大切です。

3. 禁煙すると太る?

本当
タバコに含まれるニコチンには食欲を抑える効果があるため、禁煙後に食欲が増すことがよくあります。また、喫煙の習慣を別の行動で埋めようとして、無意識におやつを食べることが増えてしまうこともあります。
しかし、禁煙自体が太る原因ではありません。
適切な食生活を維持し、運動を取り入れれば、禁煙後も健康的な体重をキープできます。禁煙後の体重管理には、ナッツや野菜、タンパク質を含む健康的なおやつを選び、加工食品を避けることが効果的です。

4. 汗をたくさんかくほど痩せる?

運動している時にたくさん汗をかくと痩せると思っている人は多いですよね。
しかし、汗は単に体温調節のための生理的な反応であり、汗をかくこと自体が脂肪燃焼につながるわけではありません。
運動後に体重が減ったように見えても、それは一時的な水分の減少による可能性が大きいです。水を飲めばすぐに元の体重に戻ってしまいます。体脂肪を効率よく減らすためには、汗をかくことよりも継続的な運動と適切な食事管理が重要であることを忘れないでください!

5. 特定の部位だけ痩せることはできる?

「お腹だけ痩せたい」「太ももだけ細くなりたい」と思うこと、よくありますよね?
しかし、身体の特定の部位だけを選んで脂肪を減らすことはできません。運動によって特定の部位の筋肉を鍛えることは可能ですが、脂肪の減少は全身で起こるものであり、どの部位から落ちるかは個人の体質によって異なります。
体脂肪を効果的に減らすには、有酸素運動と筋トレを組み合わせるのがベストな方法です!

6. 断食ダイエットをすると薄毛になる?

本当
極端な低カロリー食や長期間の断食ダイエットは、必要な栄養素の不足を引き起こし、それが原因で薄毛につながることがあります。
特に、タンパク質・鉄分・ビタミンB群が不足すると、髪の成長に必要な栄養が不足し、身体にストレスが加わることで、ホルモンバランスが崩れてしまい、薄毛の症状を加速させる可能性もあります。
健康的なダイエットをするためには、十分なタンパク質と必要な栄養素を摂りながら、ゆっくりと体重を減らすことが大切です!
髪だけでなく、全身の健康のためにも、極端なダイエットは避けることをおすすめします!

7. おやつは絶対に我慢すべき?

ダイエット中はおやつを完全に我慢しなければならないと思っている人が多いですが、実は適切なおやつを摂取することで、暴飲暴食を防ぐのに役立つこともあります。大切なのは、おやつの種類と食べ方です。
おすすめのおやつ: ナッツ、ギリシャヨーグルト、ゆで卵、さつまいも、野菜スティック
避けるべきおやつ: チョコレート、お菓子、炭酸飲料、糖質の多い加工食品
また、お腹が空きすぎる前に適量のおやつを摂取することで、食事の際の食べ過ぎを防ぐことができます。
おやつを賢く選ぶ習慣を、今日から始めてみませんか?

何よりも大切なのは、続けられる習慣をつくること

ダイエットは、ただ特定の方法を試すのではなく、自分に合った健康的な食習慣と運動を無理なく続けることが最も重要です。巷のダイエット情報に振り回されるのではなく、自分の身体の変化を観察しながら、健康的なライフスタイルを築くことが効果的です。
また、禁煙やダイエットに限らず、急激な変化を求めるよりも、長期的な健康を目標にゆっくり、でも着実に取り組むのが成功の鍵です。
どんな方法でも、自分の身体や生活リズムに合わせて調整し、無理なく続けられる健康的な習慣をつくることが最も大切だということを忘れないでください!